日待供養塔

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 馬込の万福寺で最も目を引いたのは、本堂の右手前にあった日待供養塔である。宝篋印塔の形をした石塔だ。総高4メートルに及ぶという。江戸時代初期の寛永十五年(1638)に馬込村の人々が造立したという。台座に「馬込住人」としっかり刻まれているのが見えた。

 日待とは、近隣の者が特定の日に集まって、夜を徹し過ごす行事である。日の出を待つために夜明かしをするのであろう。庚申講と似ているが、日を待つというところに、太陽信仰のようなものも感じられる。ほかに月の出を待つ月待講というのもあるそうだ。供養塔の案内板によると、馬込では大正時代まで日待の習俗が行われていたそうだ。

 梵字の刻まれた宝篋印塔はどっしりとしていて形も良く、庚申塔のような素朴さは感じられなかった。しかし、これもまた庶民信仰の一つの形であると言える。



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by ebara_explorer | 2007-11-23 16:46 | 石造物
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