2008年 01月 06日 ( 1 )

上野毛稲荷神社

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 東急大井町線の上野毛駅前から環八通りを渡り、バス通りを進むと、道は急な下り坂になる。その坂の途中の右手に稲荷神社がある。上野毛稲荷神社という。

 訪れた師走の初旬、境内の木々が見事に色付いていた。鳥居をくぐって古い石燈籠の間を抜けると、正面にある社殿へ右から覆いかぶさるようにして色とりどりの木々があった。私自身、この秋初めて触れる紅葉でもあった。
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 境内はわりと大きく、参道の両側は広々としていた。その先にぽつんと社殿がある。ちょっとお稲荷様らしくない境内である。紅い鳥居も、狐様もいない。社殿に近付き、思わず額を確認すると、確かに「稲荷神社」と書いてあった。ただ、社殿の戸は閉ざされ、内部を窺い知ることはできなかった。
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 上野毛稲荷神社は、現在はこの辺りの鎮守となっているが、もともとは吉良氏の家臣であった田中筑後の代々の氏神として祀られていたという。屋敷神ということであろうか。この辺りに田中筑後の屋敷があったのだろう。この社は屋敷神が地域の鎮守にまでなったという例である。

 ところで境内のあるところは、多摩川沿いの急崖の中腹に当たる。かつては多摩川の川原が良く見渡せたのではないだろうか。吉良氏の家臣である田中筑後がここに居したのも、交通の要路であった多摩川に対して睨みを利かせるという役割があったのではないかと思う。

 社殿の右隣には「北野神社」と刻まれた石碑があった。近くにあった北野神社がここに合祀されたものであろうか。

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by ebara_explorer | 2008-01-06 16:42 | お稲荷様