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平町庚申塔

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 身近なところに、まだまだ見知らぬ史跡が隠れていた。私がお稲荷様めぐりをする端緒となった桜森稲荷神社の近くに、庚申塔があった。目黒区平町二丁目十四番にあたる。

 そこは不思議な場所であった。住宅街の中の、一軒の民家の敷地内が墓地になっていた。そして墓地の隅が塀で囲われ、その中に庚申塔、馬頭観音などが安置されていた。

 この庚申塔は、少し変わっている。青面金剛も猿もいない。それでも、日と月が刻まれているから庚申塔なのだろう。形は板碑型である。この前、旗の台で見た題目庚申塔と似ている。しかし「南無妙法蓮華経」という題目も刻まれていない。中央に刻まれているのは「帝釈天王」という文字だ。

 帝釈天といえば、ここからも程近い鉄飛坂の帝釈堂が思い浮かぶ。庚申塔の納められた堂が「帝釈堂」と呼ばれていた。そしてそこに納められている庚申塔は、日蓮宗の題目または帝釈天を中心とした塔であるという特色を持っていた。日蓮宗では、青面金剛を帝釈天の使者として勧請するという。つまり、ここの庚申塔も、日蓮宗の影響を受けた庚申塔ということになる。

 庚申塔の年号は延宝六年(1678)十一月二十三日とある。近くの桜森稲荷神社境内にある庚申塔よりも古いものだ。さらに、同じ敷地内の観音像には、元禄二年(1689)九月二十二日の年号があった。いずれも1600年代のものだ。近所の歴史がさらに遡ってきた。

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by ebara_explorer | 2007-10-01 21:39 | 庚申塔