西守稲荷神社それを訪れるため、東急東横線の多摩川駅で降り立った。駅前から東急多摩川線の踏切を渡る。すると急坂にさしかかる。これを富士見坂という。この辺りは富士山を見るのに良い場所だったのだろう。先日訪れた多摩川浅間神社もここから程近い。 坂はカーブしていて、先が見えない。この先ものすごい傾斜になっていたらどうしようと考えながら上って行くと、あながちその不安が外れてはおらず、けっこうな急坂であった。 上り切ると静かな住宅地となる。交差点を渡って東へ進むと、住宅の中にお稲荷様がある。西守稲荷神社という名前だ。 これまで見てきたお稲荷様のように、境内はさほど広くない。また児童公園も兼ね備えていて、すべり台やブランコがある。その奥にちょこんと社殿が置かれている。特に由緒書きもない。 奉納された紅い幟が風にぱたぱたと揺れる中お参りをして、狐様を眺めてから境内を出ると、隅に案内板のようなものがあった。「神代(やしろ)、お狐、鳥居、玉垣、等大切にしてください」、「境内及び塀際に物を置かないようにしてください」という注意書きの下に「西守稲荷講」と書かれている。このお稲荷様の講があるということだろうか。これは興味深いことに思われた。 神社を出てさらに東へ向かうと商店街に出た。この通りの名を六間道路というようだ。昔からありそうな道である。この通りはすぐに中原街道へ合流している。 中原街道に沿って、今度は西へ向かう。すぐ目の前が多摩川の河川敷で、丸子橋が架かっている。西へ歩きながらふと「西守」とはどういう意味かと考えてみた。文字通りに捉えると「西を守る」ということになる。西にある多摩川の向こうから来る何かを守るということなのだろうか。そんな考えを巡らせているうちに、川沿いの多摩堤通りに出た。
by ebara_explorer
| 2007-08-10 22:41
| お稲荷様
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