旗の台伏見稲荷神社
旗の台駅周辺にはもう一つ稲荷神社がある。中原街道沿いを南へ下って、東急大井町線のガードをくぐると、左手へ入る道に「稲荷通り」という名が付いている。
この通りは別名「三間通り」といって、商店街になっている。通りへ入ると、稲荷神社はすぐにあった。社殿は少し奥まったところに鎮座していた。 神社の名を「旗の台伏見稲荷神社」という。全国の稲荷神社は、伏見稲荷神社を分祀したものであるといわれるが、その「伏見」の名をそのまま社名に持ってきているのは珍しい。 小さな社殿の前に貼られた由緒書きを見て驚いたのは、創建年代である。大正十五年(1926)のことだという。近代以降にもお稲荷様は創建されていたとは、意外である。 由緒書きによれば、このお稲荷様は霊験あらたかであるという。太平洋戦争の折に、この旗の台伏見稲荷神社に出征祈願をし、戦地に赴いた百二十人は、全員が生還したそうだ。また、お稲荷様の鎮座する旗の台南町会は、この地域が激しい空襲を受けたにも関わらず、安泰であったという。 そして現在、この商店街はなかなか賑やかで、繁盛しているように見える。荏原町駅付近まで続く三間通り沿いを歩いたが、活気のある通りだった。これもお稲荷様のご加護があってこそなのかもしれない。
by ebara_explorer
| 2007-09-08 23:45
| お稲荷様
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